東洋医学的解説
<不妊の原因>
原因は人それぞれ異なり、一つに限定できるものではありません。
- 必要な気血が足りていない(気血両虚:きけつりょうきょ)
血(けつ)は、栄養を与え潤す働きがあります。
したがって必要な血が足りないと、ふかふかした内膜もできず、卵も成長できません。また、気は機能を促進するエネルギー・元気の源であり、血も気によってめぐっています。そして、気血はそれぞれが助け合って存在しており、もしも気血のどちらか一方が不足すると、いずれはもう一方にも影響が及ぶようになります。実際、不妊症では気血の両方が足りなくなった状態(気血両虚)の方が多く見受けられます。
伴いやすい症状:
動悸・不眠(眠りが浅い)・顔色や唇・爪の色が薄い・不安感がある・手足のしびれ・頭痛・視力の低下・目がしょぼしょぼする など(血虚)
疲れやすい・気力が出ない・声に力がない・呼吸が弱い・息切れ・食欲がない・軟便・力まないと排便しない・活動すると症状が悪化する など(気虚)
原因:
- 虚弱体質
- 慢性病、疲労
- 食生活の乱れ(食べていない・バランスが悪い)
- 無理なダイエット
- ストレス
- 不眠
- 肉体労働、目や頭を使う仕事をしている など
漢方:
気血を補っていくようなものなどを使います。
また、気血が足りなくなった原因に対しても対応していきます。(例えば、消化吸収に関与している「脾胃」が弱っている場合には、必要な気血を取り込めないため、ここを立て直す必要があります。)
予防:
- 食事を3食きちんと摂る。(バランスも考えて)
- 十分な睡眠をとる。ただし、早めに床に就く。(夜10時~2時に眠っている状態にする)
- 疲れたらゆっくり休む。(日本人は気が足りない人が多くみられます。)
- 精子の運動率も疲れが溜まっていると低下します。
( 例えば、仕事で疲れきっている金曜日と心も身体もゆっくり休んだ日曜日では運動率が異なってくることがあります。) など
<補足>
気血が足りない状態が続くと「腎」にも影響がでてきます。
夜眠れない・疲れやすい・ストレスが多い・目や頭をよく使う という方は気血を消耗しやすいため、早めに対応していくことが大切です。
また、はじめに出産後のことも考えて体力づくりをしなければいけないと書きましたが、出産後は赤ちゃんにおっぱいを飲ませるために、まとまった睡眠はとれません。しかし、深い睡眠をとれないと気血はどんどん消耗されていきます。血は精神を安定させたり眠りに就くためには必要なもので、赤ちゃんの栄養の源でもあります。妊娠前~後にかけては特に質のいい血を補っていくことが大切です。
お客様体験談
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