肝臓講座 <2>
疲労感を吹き飛ばすには!
疲労物質乳酸は、肝臓で多くの酵素の働きによって分解されます。
この酵素の働き<活性>が高い人は、疲労物質である乳酸がどんどん分解されます。
しかし、酵素の活性が低い人は乳酸が分解が遅れ、なかなか疲れがとれません。
ですから、乳酸を分解する酵素の活性を高める事が早く疲れを取る事になります。
これからの酵素を活性化させているのが、亜鉛・鉄・マンガンなどの微量ミネラルと、ビタミンB1などの栄養素なのです。
つまり、疲れが取れない時は、ビタミン・ミネラルが不足していることが多いのです。
体の細胞はたんぱく質で出来ていますが、このたんぱく質が分解されると、アンモニアの老廃物が出来ます。
このアンモニアは乳酸より強い疲労物質を生じます。
アンモニアも主に肝臓で処理されます(尿素サイクル)肝疾患の時に亜鉛欠乏を放置しておくとアンモニアを処理する酵素の働き(活性)は低下するため、疲労物質であるアンモニアが増加し疲労感を増大させます。
アンモニア処理にも、ミネラルの亜鉛が大切な役割を担っています。
ミネラル・ビタミン補給で肝臓の酵素を元気付ける事が速やかに乳酸・アンモニアなどの疲労物質を取り除き元気を出すポイントです。
現代人はミネラル・ビタミンが不足する傾向にあります。
また、お酒の飲みすぎ、精神的ストレスなどで体内の亜鉛などのミネラルが多く尿中に排泄されてしまいます。
食生活では、亜鉛などの微量ミネラルをしっかりと摂取したいものです。
しかし、日本人のミネラル摂取量は亜鉛を例にしますと一日の必要量12ミリグラムに対して9ミリグラムしか摂取していません。
全体的に日本人はミネラル不足と言えるのです。
そのため、疲労を感じる・だるくてやる気が無い。
という慢性疲労の方が多いのです。
つづく。