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血液の流れの悪い人

私の友人に宿泊施設や飲食店を経営していらっしゃる、Y社長という方がいる。
彼は、声が低く、落ち着いて話す。感情的になることもなく、友人も多い。

腎精が豊かそうだったので、誤解しないで欲しいと念を押しつつ「精」について聞いてみたところ、強いことをいいことに、かなり無茶をしてらっしゃると伺った。

彼の唇は良く見ると(良く見なくても)紫色・・いやどす黒いといったほうがいい。
漢方的には彼のような唇をしている人を、「お血」(おけつ)と診断する。

「お血」とは、血液の流れが悪いという状態を総称する言葉で良く使われる。
血液の流れの滞ったところは、栄養も、酸素も行きにくいため、病気になりやすい。

つまり、お血という症状(血液の流れが悪い方)は色々な病気の一歩手前。
体調不良に向かう前兆だと申し上げたい。
このお血と言う症状が進むとどうなるか、脳梗塞、脳血栓でたれることになるのだ。

彼はたばこを良く吸っている。
たばこを吸うと血管が収縮して、抹消血管などは簡単に血液が流れなくなる。
その状態を唇の黒さが物語っている、血液も汚れている、血液を綺麗にする肝臓も限界にきている証拠だ。
伺ってみると、肝臓をやっており、お酒を止めているという。

本数や量にもよるけれど、お酒もタバコも肝臓に負担がかかるのだ。

私も以前タバコを長年吸っていた経緯もあり、よほどのことがない限り「止めなさい」とは言わないが、今回ばかりは言わせて頂いた。

が案の定タバコを止めることは無かったが・・。

経営者というのは、ある意味頑固な面がある。
これは当たり前のこと。
タバコは体に悪いということは十分知っていても、止められない。
が私は止めることが出来た。
年は31歳だが、ここだけの話喫煙暦は長かった。

脳梗塞や心筋梗塞などの循環器系の病気で倒れられる、又は命を落とす経営者は多い。
この病気は倒れてしまうまえの養生が一番大切なのだ。
経営者の体は社員全員の物といえる。
自分の嗜好を優先し体を壊すことがあってはならないのだ。

血液の流れが良いかどうか、チェックする項目は唇だけではない。
血液をさらさらにする食べ物などの情報は来週につづく。

シーちゃん先生こと 峯村静恵でした。