肝臓講座 <1>
以前、「肝」というところは精神的な事主に感情にとても影響するところなのでいつも健やかに保ちましょう。
それがビジネス成功の秘訣です。
というお話をしましたが、どうも会社経営者に肝臓が悪い人が多いように感じられるのです。
お酒を飲む機会は多いはず。
そこで肝臓についてのお話を何回かに分けてお話ししようと思います。
これを読んでもきっと皆さんのお酒の席は減らないでしょう。
ただ、意識しているのといないのとではお酒の飲み方が全然違ってくると思います。
ではいってみましょう。
肝臓(1)
体に疲労物質(乳酸)がたまると疲れを感じます。
人は主にブドウ糖を体内で穏やかにもやしてエネルギーに変えて生きていきます。
そのとき、ブドウ糖の燃えカスである乳酸が生じます。
この乳酸が肩にたまると肩こり、筋肉に溜まると筋肉痛、頭にたまると頭が重い、頭痛などを引き起こします。
疲れがたまるとは疲労物質が体内に溜まる事なのです。
疲れを取るためには老廃物質である乳酸を取り除くことが必要なのです。
乳酸は血液がじゅんかんしている心臓、腎臓、脳、手足などすべての器官で作られます。
それらすべての乳酸は、肝臓に集められて肝臓のみで処理されます。
乳酸は、肝臓のTCAサイクルという代謝経路で水と二酸化炭素に処理されます。
処理された事によって疲れが感じなくなります。
肝障害になると、だるくて立っていられなくなります。
これは疲労物質の乳酸が処理されにくく体内に蓄積されてしまった現象と言えます。
今日もはつらつと仕事をするためには、昨日の疲労をためない事が大事です。
乳酸は肝臓で多くの酵素の働きによって分解されます。
この酵素の働き(活性)が高い人は疲労物質である乳酸がどんどん分解されます。
しかし酵素の活性が低い人は乳酸分解がおくれて、なかなか疲れがとれません。ですから乳酸を分解する酵素活性を高める事が早く疲れをとる重要なポイントになるのです。
疲労物質「乳酸」唯一の処理工場「肝臓」。
今日の疲労は明日へ持ち越さない!
毎日ばりばり働きたい
そのためにも、肝臓を大事にいたわる必要があるのです。
つづく。