原因を探ろう！なぜ痛いのか生理痛を楽にするための養生方法

原因を探ろう!　なぜ痛いのか

漢方相談コーナーにある、ぎゅーと捕まれるように痛む・冷えてから痛む・刺されるように痛むなどの質問事項がありますが、痛みの原因は人それぞれ、様々です。
よく「桂枝ぶくりょうがんを飲んでいましたが効きませんでした」。と相談があります。
なぜそれだけでは効かなかったのか？をお伝えします。

人間が生きていく上で必要な要素、漢方では　”気”　”血”　”水”　この３つです。今までその３つについてさらっとお届けしました。「元気の”気”を補おう！」　「夏、辛くなる人は」　「貧血検査は異常なしでも…」　の題名で皆さんはお読みになりましたか？それらのバランスが崩れてくると痛みが生じます。これを詳しくお届けします。

痛みこれには色々あります。が漢方では　”通じざれば、すなわち痛む”　といって、なにかが滞った状態が起きると痛みますよ。と言っています。

なにが滞ると痛むのでしょうか？

感のいい人ならもうおわかりでしょうか？　まずは　”血液”ですね。充分に行き渡らないところは病気になります。
血液のまわらないひとの特徴として、以前にも述べました。肩こり・頭痛・経血の中に塊がある・血管が浮き出ている・内膜症・筋腫がある。などなど。そこで登場なのが”ケイシブクリョウガン”という漢方です。これは血液を勢い良く流してくれます。

しかし、それだけでは効果のない人が多いのは原因を補っていないのです。
血液を流す漢方と、なぜ流れないのか？を改善する漢方２つ必要です。
さて、なぜ血液が回らないのか・・　ここから人によって原因が違ってくるのです。
これにも　” 気 ”　” 血 ”　” 水 ”　が関わってきます。

まずは　”気”
元気の気が足りなくて勢い良く流すことが出来ない・・・元気の気は血液を勢い良く流すのに必要です。かったるさがとれたら不思議と経血の塊がなくなった同時に生理痛もなくなった。とおっしゃる方がいますが、原因は元気の気が足りない為に血液が流れなかったタイプです。以前にも掲載しましたね。このタイプは気を補う漢方、補気剤が必要です。

気が足りないと、体が冷える・・・気が足りなくて冷えて血液が流れない。これははじめて取り上げますが、元気の気は体を暖める作用があります。不足すると冷えてきます、例えば、元気で風邪を引かない人と生理痛で風邪ばかり引いている人では、基礎体温に違いが出ます。基礎体温が低い人は体を温める”気”が不足していると言えます。

気が足りないと気が滞る・・・流す分だけ気の量が足りないと滞ってきてしまいます。その結果、胸やお腹が張って痛む、イライラする、おならが止まらない・・などの症状が出てきます。
気がスムーズに流れないところには血液も一緒に流れなくなりやすいのです。
気を補って（補気剤）、気をスムースに流す理気剤が必要です。

次は ”血”
血液が足りないと流れが悪くて生理痛になる・・・血液がないひとは前回にも述べました。
血液が足りないと体が冷えて生理痛になる・・・舌の色が白っぽい人で冷えてしょうがない・・と言う人はこのタイプです。

最後に ”水”
体に潤いがないと血液が粘ってきます。すると、血液が流れにくくなり結果生理痛になります。
「夏、辛くなる人は」に掲載しました、　口が渇く・のぼせる・うんちがころころ・お肌が乾燥肌・などの症状がある人は体を潤しましょう。
補陰剤が必要です。これからですと、なし（果物の）は体を潤しますよ。＾＾

今回はさらっと原因についてお話しました。
生理痛のひどい人は、
１．血液を勢い良く流してくれる漢方と
２．体質を補い原因を解決する漢方　の２本立てをお奨めします。